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2017年11月14日 (火)

NHK杯17

男子に関しては、本命不在だったかもしれない。でも、そういう大会にはそういう大会の味がある。01年の、熊本のNHK杯を思い出しました。あの時は、ジェフリー・バトルが颯爽と現れて、イワン・ディネフが渋い存在感を示した。今回は、平均年齢29歳という、この競技としては桁外れな表彰台。でも、みんな素敵だった。

ヴォロノフの演技が、フラットに観てスタンディングオベーションに値するかどうかは、微妙だと思います。後半明らかにばててたし。でも、きっと画面を通しては分からない何かがあったんでしょうね。生で観たことあるから、何となく見当がつきます。そして、自国の選手でもなく、本命でもない彼が、予想外に放った輝きに、客席がちゃんと応えていた。それはとても美しい光景ですよね。

リッポンのFSは、多分彼のキャリアハイの出来栄え。物凄く美しかった。女性がやってもあんなに繊細で優美な鳥にはならないでしょう。彼の持つラインもまた、雄弁。上質なモダンバレエを観たようです。あと、EXで滑らずに歌い倒した男として、謎の伝説を作っちゃいましたね(笑)

女子は、メドヴェージェワはちょこちょこ乱れてましたが、やっぱり彼女は女優だな。ゴージャスな衣装もよく似合って素敵です。

カロリーナは、軽く乱れてましたけど、やはり観ごたえという点では異次元の存在。もう、何がどのエレメンツとか関係ないし、ラインが雄弁と言うことすら野暮に思える。ただただ、眼福。

知子ちゃんは、まだちょっと力強さが足りてませんが、復帰戦としてはこんなものかと。理華ちゃんはFSも元気になってて嬉しかった。あと、同じシニアデビュー組なら、私は真凛ちゃんより白岩優奈ちゃんの方が好きかな。可愛いです。

ペア。隋&韓は「トゥーランドット」で行くんですね。感傷で選んだわけじゃないだろうが(五輪シーズンの曲としては定番だし)、師匠が金を取れなかった曲で、金を取りに行くのか、と。そして、彼らの演技が凄く立派だな、良いペアに育ったなって思った時に、趙兄さんは素晴らしいコーチになったんだ、と、ちょっと泣けました。やはり、00年代に活躍していた選手たちは、私にとって特別。

それから、別に今回始まったことじゃないけど、ストルボワ&クリモフの会心の演技って、もういつから観てないんだろう。ソチの出来栄えからしたら、この四年は彼らの時代になる筈だったのに。その中では、今回はまだしも、良く出来た方かな。

アイスダンス。

テッサ&スコットのFSは、多分、史上最高に短く感じられました。終わった瞬間、本当にびっくりした。「まだ半分くらいでしょ?」って。彼らはやっぱり、最高の技術を持っていると思う。すべてが精密で、複雑で、的確極まりない。でも、何をやったとしても、それはプログラムの中の揺るぎない構成要素なんですよね。すべてに、そこにその動きが存在する意味がある。だからドラマになるし、二人が一緒に滑って創り上げる意味がある。アイスダンスってそういうこと。彼らを観ていると、いつも思います。

アンナ&ルカのFSは、私、平昌で観て号泣する自信がある。曲がハマりすぎてる。そしてルカが役者すぎる。色々なことがある映画だから、アンナは辛い表情もする。でも、それを支え続けるルカは、ずーっと笑顔。「ライフ・イズ・ビューティフル」ってそんな映画。あとルカはチャップリンがはまりすぎ。

シニツィナ&カツァラポフは、なんだろう、美男美女で立った時のバランスも良いし、技術的にも決して悪くないのに響かない。ステパノワ&ブーキンと微妙に被っているのも勿体ない気がします。

あと、残念だけどクームス&バックランドはつまらなくなった。きびきび軽快でアクロバティックな彼らが好きでした。怪我やブランクの影響もあるだろうけど、プログラムもあれでは物足りないです。

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