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2012年10月20日 (土)

世界バレエフェスティバル

。。。まさか、こんなものが放送される日が来ようとは。

つぶさに感想を書く暇も無いですし、ハイライト放送なのでプログラム通しての感想は言えませんが、やはり時代の流れを感じますね。ギエムが居なかったり、アニエスのパートナーがジョゼではなかったり、マチューやワシーリエフやシムキンが見事な成熟ぶりを見せてくれたり。

そして、その中ではぶっちぎり最年長のジル・ロマンの変わらなさに驚嘆しました。もちろん、純クラシックを踊っている人たちとは体の使い方から体力の消耗度から違うことは確かですが、まったく変わらない体型とキレで、無垢な雰囲気を出せる、最早神々しいほどの年齢不詳ぶり。前回フェスでは、今回と同じエリザベット・ロスと組んで「ベジャール亡きあとの父と母」を思わせる踊りぶりでしたが、今回はロスの母性を仰ぎ見る子供のようだった。やはり彼はダンスの神とベジャールに魂を半分ずつ捧げてしまって、人間を超越した何かになっているんですよ、多分。

同じくベテラン組では、久しぶりに自ら踊ってくれたルグリが、相変わらず完璧でした。オーレリーとのコンビも懐かしい感じですね。所属もとっくにオペラ座じゃないし。とりあえず「扉は必ず…」はとても印象的な演目で、機会があればまた観たいけどもう無理だろうな、と思っていたので嬉しかったです。

マラーホフは、生を観てきた母の友人という人(長年のマラーホフファン)が「老けた」と嘆いておられましたが、確かに体型が崩れてますね。踊りはまだ崩れるというほどでもありませんが、何しろ素があまりにも綺麗な人だったから、崩れ始めると惨いほど目立つ気がします。で、それに気をとられて踊りに集中出来なかった感が。

そしてゼレンスキー。彼も体型は崩れ始めていますし、全盛期の圧倒的なパワーは無いんだけど、まだ押さえるところをよく知っていて、最低限必要なものは漏らさず披露するという感じ。パートナーだったセミオノワの活力に救われていた感もあったと思います。セミオノワは、ずっと居るけど、思えばこれからが、いわゆる「踊り盛り」のお年頃。特にゾベイダが見事な女王様ぶりでした。

アニエスはちょっと精彩を欠いた感がありますが、体調なのか演目なのかその日の調子なのかはわかりません。でも、彼女はいつも完璧で美しい人だと思っていただけにショックだったかも…

その他の常連組では、コジョカルのジュリエットが印象深かったです。とても儚げで、既に悲劇の予感を秘めているようで、危なっかしい感じがして。

ザハロワやサラファーノフなどのロシア勢は基本的に期待通りの高値安定仕上がりという感じ。それからカテリーナ・シャルキナがちょっと寒気がするような美しさでした。

マチューは流石に細かい足技が見事でしたが、それ以上に、パートナーだったオブラスツォワが可愛らしくて、まるで昔のバレエ漫画のヒロインを観ているようでした。

シムキンは順調に大人になっているようですが、身長が低いのでパートナーに苦労しそうですね。一方のサレンコは、前回地味なポジションながら良心的なダンサーだと思って観ていましたが、今回は良い立ち位置をキープ出来た気がします。

あとはワシーリエフの成熟ぶりには目を見張りました。来日時の「スパルタクス」の時も強く感じたけれど、一時は「こんなのバレエじゃない」とまで思った荒っぽさがなりを潜めて、跳んでも回っても端正になりましたね。それから彼も小柄ですが、オシポワという、実力・芸風・容姿すべての釣り合いが取れたパートナーに恵まれたことは奇跡的だと思う。カーチャとワロージャではないけれど、一生、大切にして欲しいと切に思います。

・・・しかし、全部観るのには疲れました。三年前はよくこんなものに通い詰めたなー(苦笑)

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