« 気持ち悪くて怖い | トップページ | お掃除マスター »

2012年9月15日 (土)

英国ロイヤルバレエ「不思議の国のアリス」

一体、録画してからどれだけ経って観て、更にどれだけ経ってから感想を書いているのかというツッコミはさておくとして。

キャスティング
アリス:ローレン・カスバードソン  ジャック:セルゲイ・ポルーニン
白ウサギ/ルイス・キャロル:エドワード・ワトソン
ハートの女王:ゼナイダ・ヤノウスキー

一言で言って、大人から子供まで楽しめる、極上のエンタテイメントだと思います。これだけのスケールの物語バレエを、このクオリティで、21世紀に新制作出来たって素晴らしいと思う。一頃、ロイヤルの踊りの質には疑問を感じることもあったし、こんなに外国人ダンサーばかりで良いのかとは今でも時々思いますが、今回はキャスティングも含め、全体的に「英国」を強く感じさせる仕上がりで、それも良かった。

特筆すべきなのは、ダンスと背景など舞台美術の見事な融合でしょう。みんながディズニーで知っている不思議の国を、でもちゃんとそれとは別物、ルイス・キャロルの原作から派生した別の枝として再現して見せた。その、カラフルで摩訶不思議でキッチュな世界観、絶妙な毒の味と辛口のユーモアを、適切な特殊効果で表現していたと思います。この美術あってのダンスで、それだけ観ていてもかなり面白いけれど、決して下品ではない。

そして、その世界観をある意味象徴しているのが、ヤノウスキー演じるハートの女王でしょう。これも、ディズニーでも有名なキャラクターですね。あと最近は、映画の「アリス・イン・ワンダーランド」でも。

強烈なキャラクターなのは言うまでもありません。超ウルサクて大迷惑なおばはん。権力があるのがタチが悪い。でも、かなりおまぬけで、本心から憎めるかと言えば絶対的にNO。そんな、典型的なようでけっこう難しいに違いないこの役(しかも、ダンサーとしての見せ場より、多分アクターとしての見せ場が多い)を、突き抜けたコメディエンヌぶりで見せてくれました。いやホントに抜けていた。

あとは、さりげない存在感で、忘れ難い英国臭さを醸し出してくれたワトソンの空気が、意外とこの舞台の肝だったのではないかと思います。

« 気持ち悪くて怖い | トップページ | お掃除マスター »

バレエ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 気持ち悪くて怖い | トップページ | お掃除マスター »

2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

最近のトラックバック

無料ブログはココログ