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2012年3月 4日 (日)

パリ・オペラ座バレエ「ベジャール&キリアン・プロ」

またまたNHK BSです。色々放送してくれたので、色々溜まっているのです。

「火の鳥」
バンジャマン・ペッシュ  カール・パケット

「ヌアージュ」
マニュエル・ルグリ  ドロテ・ジルベール

「ボレロ」
ニコラ・ル・リッシュ

最高だったのは、やはり「火の鳥」でしょう。元々この演目は傑作だと思っていますが、それを傑作たらしめるのに必要なダンサーが、センターに居ました。

何が必要かっていうと、それはただ一言、カリスマ性なんですよ。私は滅多にこの言葉を使いませんが(意識して避けているわけではなくて、あまり必要性を感じない)、この作品のペッシュには、そうとしか言いようが無いものが、確かに備わっていたと思います。

というか、彼は「ルグリと仲間たち」ファイナルで「牧神の午後」を観たきりですが、相変わらず筋繊維のひと筋まで美しい身体をしているし、美しい使い方をする。プロデューサーが出来るからとかではなくて、聡明なダンサーだと思います。そして、聡明さを超えるだけのオーラを出せるダンサーだと。

「コッペリア」を観ていて物足りなかったのが、まさにそのカリスマの部分であり、技術や理解や単なる演技、「上手さ」というものを超える部分だったんですよ。もしかしたら、任命順で言えばペッシュが、それを持っている最後のエトワールなのかなと思うと、かなり寂しい気が。

「ヌアージュ」は、久しぶりのルグリを堪能しました。何を以てしてキリアンらしいかを語るほど、私は通ではないけれど、例えば同じルグリが見せてくれた「小さな死」や「扉は必ず…」に通じる動き方。そして、とめどなく、とりとめもない感じが「雲」という言葉に相応しいと言うよりは、ドビュッシーに、印象派に相応しいと思いました。ジルベールは正直おまけです。格が違いすぎる。

最後の「ボレロ」は、カメラアングルの御蔭ですが、「あ、ボレロって1人で踊るんじゃないんだ」ということを、今更のように知った気がします。ニコラのボレロは、爆発的な中に何処か命の儚さを感じさせる、ジョルジュ・ドンに近い印象の「ボレロ」でしたが、リズムがクローズアップされていたので全体を通して観ることが出来て、変に印象が被ったりせず、とても助かりました。

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