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2012年3月 3日 (土)

パリ・オペラ座バレエ「コッペリア」

NHKのBSで放送されたものです。やっと観ました。

キャストは以下の通りです。

スワニルダ:ドロテ・ジルベール  フランツ:マチアス・エイマン
コッペリウス:ジョゼ・マルティネズ

プティ版ですが、私が昔ビデオで観た、プティ本人が出演していたものとは細部が違っているようですね。

衣装や振付も含めて、女の子たちがとにかく可愛い版です。小鳥のようなさんざめきが聞こえてきそうな。

そしてそれだけに、ホフマンの原作を意識したという、怪奇的なイメージとのコントラストが強烈です。とりあえずこれ、ハッピーエンドじゃなくて、まだまだ未来にひと波乱ありそうね、という。

ジルベールは、久しぶりに観ましたが…うん、普通に凄かったね、器用で可愛いしコメディエンヌもいけるじゃない、という冷めた賛辞になってしまいます。確かに、昔のフレッシュで溌剌とした姿から、順調に成長したなとは思うんだけど、決定打に欠ける気が。

そしてまた、残念なことにエイマンも同じなんですよ。物凄いテクニシャンなのは分かった。でも、だから何?みたいな。もしかして彼でコンテンポラリーを観たらなかなか面白いことになるのかもしれないけど、少なくともこの役じゃないでしょう、という感じはありました。

それに対して、頭ふたつくらい抜けた存在感を誇るのが、ジョゼ演じるコッペリウス。彼の、針のように細いシルエットや、エレガントなたたずまいは、往年のプティに通じるものがあります。それ以上に、実は魂は悪魔に売却済です的な、含蓄のあるムードが凄い。フランツが屋敷に入ってきた後、彼のシルエットが背景に大きく映し出されるシーンがあるじゃないですか。あそこ、本当に影のサイズでジョゼの存在を感じましたもん。

やっぱり、エトワールはかくあらねば、と思いました。

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