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2009年10月18日 (日)

英国ロイヤルバレエ「オンディーヌ」

オンディーヌ:吉田都  パレモン:エドワード・ワトソン  ベルタ:ジェネシア・ロサート  ティレニオ:リッカルド・カルヴェラ

どんなにダンサーが良くても、筋が弱いと辛いものです。

オンディーヌ以外の登場人物の行動線が、繋がらないんですよね。パレモンはどうして、オンディーヌを失った瞬間あっというまに、好きでもなかったベルタと結婚出来るのか。ベルタはどう見てもパレモンを好きでもなかったのに何故追いかけるのか。オンディーヌとパレモンを徹底的に邪魔したティレニオは、どうして復讐の時だけ嬉々として(?)出てくるのか。いまいちわからなかった。

上演としては悪くなかった、寧ろ良かったと思いますよ。「マノン」の時は微妙だったアンサンブルはよく揃っていたし、隊列の組み方などは、それがアシュトンらしいものなのかはよくわからないけれど(そんなに数を見ていないので)、普通のクラシックとはまた違って面白かったし。

ダンサーも文句無しに良かったと思います。可憐で無垢で、幼いようだけど母性も兼ね備えた都さんのオンディーヌは、素晴らしいの一言。相変わらず、指先の表情やパ・ド・ブーレなどの繊細な表現は誰にも真似出来なさそうだし、破綻の無い、見事なロイヤル・スタイルを踊るし。それと、パレモンに裏切られた後の、一切笑わず、視線を上げず、亡霊のような儚い妖気を漂わせた姿も美しかった。都さんの踊りは、何を観ても眼福です。

ワトソンは、派手さはないけど端正でジェントルなたたずまいが、まさしくイギリス人。ロイヤルの、数少ない英国人プリンシパルとして、ぜひ頑張って欲しいと思う。

ティレニオを踊ったカルヴェラは、それが役の個性なのか彼の個性なのかはよくわからないけれど、男性と女性の中間を行く魔物、例えばカラボスなどに似た存在感で、面白かったです。

・・・良いダンサーが揃っていただけにね。脚本(リブレットとか言うのかな?)の弱さが気になった上演でしたとさ。なかなかすべて上手く行っているものってないなぁ。

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