« ノスタルジー | トップページ | ハンガーマップを読む »

2008年7月 7日 (月)

ボリショイバレエ「スパルタクス」

・・・しかし、何でタイトルロールがゲストかなぁ・・・

いや、アコスタが悪いと言ってるんじゃないですよ。ボリショイの見識と育成の仕方を問うているだけです。

キャストは以下

スパルタクス:カルロス・アコスタ  フリーギア:ニーナ・カプツォーワ  クラッスス:アレクサンドル・ヴォルチコフ  エギナ:マリア・アラシ

因みに私は人に「スパルタクス」とはどういう話かを説明する時には、大抵「映画の『グラディエーター』に似た話」と言ってるんですが、この上演はハリウッド映画的だったかもしれませんね。

アコスタは、感情豊かで感情移入しやすい、ヒロイックな主人公。深さとか神々しさとか怖さは無いんだけど、とておわかりやすいし、何より彼の黒い肌には、この絵的によく似合います。今までクラシックの王子役をやっていると、ただ外見だけの問題で、違和感を感じることがあり、もったいないと常々思っていたので、こういう役に出会えたことは良かったと思います。

ヴォルチコフは、悪役というよりは、自分がどんなに欲望に任せた残酷な振舞いをしているか、まったく自覚が無い高貴な青年。育ちが良さそうで品も良さそうで、決して強烈なエゴがあるわけではない。ただ、自分の欲を通すためには何をしてもいいと教えられているので、周囲に対して物凄く酷薄に振舞えるという。

というわけで、決して強さは無いクラッススなんですが、寄り添うアラシのエギナも、振付の男性的な部分を、決して雄々しくは踊っていなかった。全体的に柔らかくて、妖艶で計算高い、所謂「悪女らしい」悪女、ですかね。

でも、特筆すべkはカプツォーワのフリーギアで、清純で地味なんだけれども、抑制された中に深い情感が篭っていて、それが段々、彼女を神々しい存在にしていく。ラストのピエタのシーンは圧巻でした。元々好きなバレリーナの1人ではあったけど、今回で本格的にファンになってしまいました。

敢えて言うなら、私は恐らく決定版キャストで、しかもあまりバレエを観慣れていない頃に同じ作品を観ているので、最初の衝撃が大きすぎた。だからきっと、大概の観方をしても、辛口感想しか出てこないんでしょうね~・・・

« ノスタルジー | トップページ | ハンガーマップを読む »

バレエ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/51620/22136277

この記事へのトラックバック一覧です: ボリショイバレエ「スパルタクス」:

« ノスタルジー | トップページ | ハンガーマップを読む »

2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

最近のトラックバック

無料ブログはココログ