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2006年7月 6日 (木)

W杯日記-イタリアVSドイツ

濃い試合。だけど、それ以上に何か、アズーリの凄まじさが効いてきました。プレーのひとつひとつが、ボディブローの一撃。今になって響いてきたかもしれない。

ちなみに、私が今大会、観てこなかったものが三つありまして、ひとつが日本戦。もうひとつがブラジル戦で、この二つはとうとう観ずに終わりましたね。で、三つ目がドイツ戦だったんですけど、これだけは撤回することになった。

良いチームになりましたね、ドイツ。前評判はほぼどん底だったように記憶していますが、若手(ポドルスキ、ラームなど)、中堅(クローゼ、メツェルダーなど)、ベテラン(シュナイダー、レーマンなど)のバランスが良くて、どんどん前へ攻めてくる。勇気があって、「負けても英雄だ」と讃えられるに値するチームだった。開催国の勢いってものは、確かにありました。でも、それはグループステージを抜けるまでの話だったのではないかな。有力な優勝候補だったアルゼンチンを撃破したのは、きっと、そこからの飛躍。私が観たのは、多分、その地点だったと思われます。推測だけど。

試合自体は、とにかく速い速い。ゴール前の攻防から、1分立たずに逆のエンドに行っている。お互いに攻めて、防いで、「消す」でも「潰す」でもなく「ぶつかり合っていた」。目を引いたのは、ドイツではクローゼ、ポドルスキ、シュナイダー、メツェルダー、レーマン。アズーリでは・・・言ってしまえば、全員。際立ったのは、ディフェンスラインの四人とブッフォン、ガットゥーゾ、ピルロにペロッタ、といったあたりでしょうが、「全員がヒーロー」という、嘘くさい言葉が真実に聞こえてくる。

これまで、アズーリの試合を決めてきた選手は、毎回違います。初戦はピルロ。チェコ戦はマテラッツィとピッポ。オーストラリア戦ではトッティ。ウクライナの時はザンブロッタとガットゥーゾ。ただ、これは絶対的なエースが不在で、日替わりのヒーローが忽然と姿を現すわけじゃない。みんなが凄くて、光の当たり方で、強く輝く箇所がある。加えてアズーリの試合では、仕事をさせて貰えないまま、ピッチから消えたまま交代させられる選手は居なかった。途中で出てきて、働けなかった選手も居なかった。誰もが最高で、リッピの作ったフォーメーション(時々、不可解な采配も含みつつ)の中で、団結して、躍動している。落ち着き払って、闘っている。イタリアの空の青のような、あのユニフォームに相応しい、美しいチームです。

この試合、観ていて非常に感慨深かったのは、ガットゥーゾとブッフォンの二人です。四年前のガットゥーゾは、こんなに巧い選手じゃなかった。闘志むき出して、ハードだけど技術が足りないために、時にラフになる。そんな印象でした。それがいまや、ハードな上にフェアでクリーン。マルディーニのような的確なボール奪取に目を奪われました。その上、パスを出して攻めるし。これまでフィギュアスケートではよく味わってきた「成長する選手を見守る楽しみ」を、彼に教えてもらったような気がします。

そしてブッフォン。完璧では足りない気がする。すべてのことを、さも当たり前にやってしまうけれど、「シュートが正面に飛んだ」んじゃないんですよ。まず、ディフェンスラインがシュートコースを絞り込む。そして、限定されたコースを、ジャストのタイミングでブッフォンが塞いでしまう。実は、他人がやったらスーパー・アクロバティックになるような飛び出しも、さりげなくやってます。咄嗟の反射が、嘘みたいに鋭いです。ただ、自然に出来てしまうから、凄く見えない。本当はそれが、一番凄いこと。

こうなったら、願うことはひとつだけど、それは言わない。心に秘めて、想いを飛ばして、あとは寝て待ちます(時間的な問題で)。

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